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芋掘り後「2週間食べちゃダメ」ってマジ!?【スーパー青果部】「意外?さつまいものウワサ」にズバリ回答!

  • 2023年10月04日公開

こんにちは、八百屋歴10年くふうLiveライターの青髪のテツです。秋になると子どもがさつまいもの収穫体験をしたり、イベントがあったりとお芋堀りをする機会が出てきますよね。

以前お客さんから「お芋堀りは楽しいんだけど、食べたらイマイチだった。やっぱりお店で買うさつまいもの方がおいしいんだね」と言われたことがあります。

もしかしたらそれは、掘ってから食べるまでの期間が原因かもしれません。

そこで今回は「収穫後のさつまいもはいつから食べられるのか」について詳しく書いていきます。

収穫後のさつまいも「いつから食べられるの?」

結論から書くと収穫後すぐにさつまいもを食べても全く問題ありません。

普通にさつまいもの味がしますし、料理用途によってはおいしく食べることができます。ただ、より甘いさつまいもを食べたい方は掘ってから「2週間〜1ヶ月」保存してから食べてみてください。

実はスーパーに陳列されているさつまいもも収穫後すぐに出荷されて陳列されているわけではありません。プロの農家さんが収穫してから熟成に最適な環境で、1ヶ月〜2ヶ月貯蔵させてから出荷される場合が多いんです。

すぐに出荷せず一旦貯蔵させる理由は、さつまいもは一定の期間貯蔵することででんぷん質が糖質に変化します。余分な水分も抜けるので、同じ芋でも収穫直後と熟成後では味が変わってくるというわけです。

ただ、収穫直後のさつまいもでも、お味噌汁や炒め物の具、天ぷらにするのであれば問題ないと思います。甘すぎるさつまいもが苦手という方は無理に追熟させる必要はないでしょう。

「常温?冷蔵?」収穫後のさつまいも保存方法

追熟させるために、保存しているさつまいもが腐ってしまっては意味がないですよね。

さつまいもは間違った方法で保存してしまうとかなり傷みやすくなるので、最適な保存方法を確認しておきましょう。

常温保存方法

さつまいもは、寒さと湿気に弱い野菜です。

真夏の暑い時期を除いて、基本的には冷蔵庫には入れずに常温の冷暗所で保存しましょう。

①ペーパでつつむ

②常温の冷暗所で保存

この方法で保存したさつまいもの保存期間はおよそ1ヶ月です。

さつまいもは室温が16℃を超えると発芽しはじめてしまうので、暖房で室温が高くなる場合は玄関など温度が高くなりにくい場所で保存しましょう。

冷蔵保存方法

まだ暑い時期などどこにさつまいもを置いても室温が高くなってしまう場合は、冷蔵庫の野菜室で保存します。

さつまいもを冷蔵室に入れるときの方法は、以下の手順で行いましょう。

①ペーパでつつむ

②保存袋に入れる

③野菜室に入れる

この方法で冷蔵保存したさつまいもの保存期間の目安は約1ヶ月です。

ただし、さつまいもは寒さに弱い野菜なので、長期間冷蔵室に入れていると低温障害を起こし、実の中に黒い斑点ができます。変色した箇所は食味が悪いので、冷蔵室に入れたさつまいもは、早めに食べきるようにしましょう。

収穫後すぐ食べてはいけないわけではなかった!

今回は「収穫後のさつまいもはいつから食べられるのか」という問題についてとりあげました。

お芋ほりを楽しんだ後は、少し追熟させてからよりおいしい状態でさつまいもを食べて頂けると嬉しいです。

とはいえ、収穫体験などで掘った芋をすぐに食べたいというお子様もいると思います。そんなときは「1ヶ月は保存しないと……」とあまり神経質にならず、炒め物や汁物に入れるなどしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
野菜のプロ
青髪のテツ

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

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