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「推し活疲れ」はなぜ起こる?【25年ジャニオタが考察】SNSが原因?「dr期」「冷め期」って?【妄想爆発!ジャニオタ推し活ガイド㉘】

  • 2022年11月27日公開

推し疲れ……それは自分でも気づかぬうちにじわじわと溜まり、コップの水があふれるようにある日疲れがどっと出てしまうものかもしれません。

推し活ガイド第28回は「推し疲れ」について、その原因や解決法を探ってみました。

「推し疲れ」が話題に

先日「推し疲れ」をテーマにした記事が話題を集めていました。私も読みまして、共感する部分もあれば、一部「おや?」と思う部分があったのが正直な感想です。

推しとは、ジャニーズファン界隈でいうところの“自担”。自分が好きな人を応援することです。好きな人を応援しているのになぜ疲れる?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、推し活にはつきものといっても言えそうです。

好きすぎるあまり辛くなってしまうケースもあれば、露出や情報量が多すぎて追いきれないというものまで様々です。

推し疲れは誰にもやってくる!?

少し前までネット上で「dr期」(デレ期)という言葉が使われていました。語源は好きな人(推し)に対して「デレデレしてしまう」、好きで甘々になってしまうという意味や、「ツンデレ」のデレから来ているという説も。

その対義語は「冷め期」。思うようにライブに行けなかったり、時間がなくて活動を追えなかったり。はたまた推しの言動に幻滅したり、異性の共演者への謎の嫉妬心も含まれるかもしれません。一方通行のような状態に、少し気持ちが冷めてしまう時期が来るのもあるあるです。

私もかれこれ25年超にわたってアイドルを応援する人生を送っており、アイドルがいない人生なんて想像もつかないほど、アイドルと一緒に年齢を重ねてきました。

しかしその道のりは必ずしも「毎日がハッピー!」というものではなく、勉強や部活、仕事で忙しかったり、彼氏に夢中になったりでアイドルの応援に時間を使えない時期があったのも事実。このほかにも自分好みではないタイプの楽曲が続いたり、週刊誌報道にショックを受けたり。なんとなくほかの界隈に興味が出たりと様々な要因で気持ちが少し離れた経験があります。

それでもしばし距離を置くことで、「やっぱり好き!!」とすぐに再燃することも。別界隈…例えば別ジャンルの音楽を聴いたり、マンガや小説、映画に没頭するなど景色を変えたり、ほかのグループと掛け持ちをしたりすることで再び「ああやっぱり私はここが落ち着く」「やっぱり好き!!」と一周して元に戻ってくるなんてことも。そんなことを繰り返しながら、結局は自分のペースで応援しています。

推し疲れしない方法は?

推し疲れしないためのコツは、マイペースを貫くのもその一つ。

SNSには本当にスゴイ人がたくさんいます。鋭い考察力、ユーモアたっぷりの語彙力、過去のあれこれを覚えてる記憶力などを発揮する人。

出演番組を片っ端からチェックし、雑誌にディスク類をコンプリート。さらにはライブや舞台に何公演も入る人(中には全ステを達成する人も!)、グッズのリメイクにイラスト……挙げたらキリがありません。

楽しく閲覧しているうちは良いのですが、他人と比べはじめると「わたしなんて……」と次第に気持ちが落ち込んでしまうことも。他人との比較はやはり疲れる原因に。

また、強く熱い思いを抱くのは良いのですが、「全部チェックしなければファンじゃない」「ファンだったら~して当然」など、自分でガチガチにルールを敷いてしまうのも次第に窮屈になっていきます。

昔、バンギャ(バンドファン)の友人が「コンサートってさ、自分が見たいところだけ見ていられるからいいよね」と言っていてはっとしたことがあります。

そうそう、自分が見たいように楽しめばいい。誰が決めたからわからない見えないルールのようなものを感じとって、勝手に縛られていたことに気づいたのでした。

疲れる原因は、自分の問題だけではなく、脱退や解散などファンの力が及ばない原因であることも。これはむしろ疲れどころではないのでまた別の機会に……。

推し疲れを癒すのは、結局……。

あれこれ綴りつつ、最後に元も子もないことを言いますが、推し疲れを癒すのは結局、推しだったりもします。

別の“推し”に救われたり、一番はじめに沼入りした作品を見返してみたりすると、ただただ夢中になった頃を思い出して再燃したり。

もちろん、無理をしてまで推すことはありませんし、供給過多で疲れてしまったのならば一回リセットするように、推しに堕ちた瞬間の「%&'*+#&&%$」「っっっああああああああっっ!!!」という声にならない感情や、友達と「やばい!」「やばいよね」「うん、やばい」と“やばい”だけで会話したあの日など、初心を思い出してみるといいかもしれません。

限りある自分の時間とお金。ルールやマナーを守りつつ、初心に戻って推しと自分だけに集中する。他人との比較や情報の波にのまれるのではなく、推しと自分の距離感、スピード感を整えるのがコツと言えそうです。

そもそも推し云々ではなく、体が疲れている場合もあるのでぐっすり眠ることをおすすめします。 結局は健康……という話になりそうなのでここら辺で。

まずは自分が楽しめるように、そして推したちが元気に活動が続けられるように、ひとつでもやりたいことができるように。そんなことを思いながら、「この1枚がつけたい照明につながるかも」、「これを買うことによってより大きな会場につながるかも!」……なんて妄想を繰り広げながら財布の紐を緩めています。

せっかく推したい!と思える人と出会えたのですから、推しも自分も幸せになれるように、自分のペースで素敵な時間を!

次回もお楽しみに!

(イラスト/大窪史乃)

この記事を書いた人
編集/ライター
柚月裕実

エンタメ編集/ライター。 ジャニーズのアイドルを応援して25年超。 アイドルがサングラスを外しただけで泣きます。

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