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【土用の丑の日】2023年はいつ?うなぎの由来、風習・うなぎ以外の食べ物

  • 2023年07月07日更新

夏になるとお店やテレビなどから聞こえてくる「土用の丑の日」というワード。 みなさんは、土用の丑の日にうなぎを食べる理由をご存じですか?

今では当たり前のように土用の丑の日にうなぎを食べていますが、食べるようになった由来や意味があるんです。 そこでこの記事では、土用の丑の日の意味や由来、なぜうなぎを食べるようになったのかについて解説していきます。

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2023年の土用の丑の日はいつ?

2023年の土用の丑の日は7月30日(日)
土用とは「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間のことです。「土用の丑の日」とは、土用の期間中に訪れる丑の日のことです。年によっては2回のこともあり、2度めの丑の日は「二の丑」と呼びます。

しかし、「土用の丑の日」と言われてイメージするのは、夏のうなぎを食べる日ですよね。夏の土用の丑の日が2度発生する場合は、習慣的に一の丑の日にうなぎを食べる方が多いでしょう。

実は、土用の丑の日は春夏秋冬それぞれにありますが、うなぎを食べる風習が根付いているのは夏のみ。 一般的には、「土用の丑の日」といえば夏の土用の丑の日を指すことが多いです。

2023年の春夏秋冬の「土用の丑の日」は以下の通りです。

  • 春の土用の丑の日 4月25日(火)
  • 夏の土用の丑の日 7月30日(日)
  • 秋の土用の丑の日 10月22日(日)と11月3日(金)
  • 冬の土用の丑の日 1月19日(木)と1月31日(火)

では、土用の丑の日にはどのような意味があるのか次項より見ていきましょう。

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土用の丑の日の意味ってなに?

土用の丑の日は夏の1回のみと思われがちですが、季節ごとに土用の丑の日は存在します。ここでは、土用の丑の日の意味やどのように日付が決められているのかを見ていきましょう。

「土用」は四立前の18日間

土用とは、古代中国で考案された二十四節気(にじゅうしせっき)の四立(しりつ)「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間のことを指します。

土用の丑の日と聞いて「土曜日」をイメージされる方もいるかもしれませんが、土用は「土旺用事(どおうようじ)」を省略した言葉です。

古代中国の陰陽五行説では、宇宙のものはすべて「木・火・土・金・水」の五行でできていると考えられていました。木=春、火=夏、金=秋、水=冬、というように季節についても五行が当てはめられており、最後の土は「季節の変わり目」を象徴するとされています。

このことから現代では、土用は四季の季節の変わり目の期間を意味する言葉になりました。

また、二十四節気は太陽の運行を元に定められているため、四立「立春・立夏・立秋・立冬」の日にちは毎年異なります。つまり、土用の丑の日や回数も毎年変わることになるのです。

「丑の日」は十二支の「丑」の日

丑の日の「丑」は、十二支の丑のことです。十二支は年単位で繰り返されていますが、実は一日単位でも繰り返されています。つまり、土用の期間内にやってくる丑の日は、すべて「土用の丑の日」になります。

日めくりカレンダーやスケジュール帳に干支が記載されていることもあるので、お手持ちのものをチェックしてみてください。

土用の丑の日は年に1回ではない!

土用はそれぞれの四立前の18日間です。干支の数は12なので、期間内に土用の丑の日が2度発生することもあります。1回目は「一の丑」、2回目は「二の丑」といい、夏の土用の丑の日が2度発生する場合は、一の丑の日にうなぎを食べる風習が根付いているようです。

ちなみに、この先3年間の夏の土用の丑の日は以下のとおりです。

  • 2024年:7月24日(水)【一の丑】、8月5日(月)【二の丑】
  • 2025年:7月19日(土)【一の丑】、7月31日(木)【二の丑】
  • 2026年:7月26日(日)

夏の土用の丑の日は「立秋」の土用

夏の土用の丑の日は、「立夏」ではなく「立秋」の土用の期間にやってきます。

夏という文字が含まれているので「立夏」の土用と考えがちですが、「立春・立夏・立秋・立冬」は季節の始まりを示す節気なので、立夏の前の18日間は、暦上の「春」になります。立夏は毎年5月6日頃に訪れるので、体感的にもまだ春といえますね。

「立秋」は秋という文字が含まれていますが、土用の丑の日は「大暑」という暑さが本格化する節気にやってきます。そのため、うなぎを食べる土用の丑の日は「立秋」前の土用の期間に訪れる丑の日ということになります。

土用の丑の日の風習|なぜうなぎを食べる?

今では夏の土用の丑の日にはうなぎを食べる風習が定着していますね。スーパーでも、土用の丑の日にはうなぎがズラリと並んでいます。では、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べる風習が根付いたのかを見ていきましょう。

友人に宛てた手紙が始まりで「夏痩せには、うなぎ」

夏にうなぎを食べるようになったのは、1000年以上も前のこと。7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本最古の和歌集「万葉集」に次のような歌があります。

「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ」大伴家持

歌人の大伴家持が、友人の石麻呂に「痩せているきみは、夏痩せによいと言われているうなぎを食べるといい」と伝えた歌です。

実際にうなぎはビタミンA、B群などの栄養満点の食材です。うなぎを100グラム食べると、成人が1日に必要とする摂取量のビタミンAが手軽に摂れます。疲労回復効果や食欲増進効果があるので、暑い夏にはピッタリの食べ物ですね。

夏もうなぎを売りたい宣伝文句が「土用の丑の日=うなぎ」

夏にうなぎを食べるようになった由来については分かりましたが、ではなぜ土用の丑の日に限って食べられるようになったのでしょう。

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのにはさまざまな言い伝えがあります。そのなかでも有力なのが、売上不振の続くうなぎ屋を助けるために、蘭学者の平賀源内が土用の丑の日にある宣伝をしたことがきっかけになった、という説です。

丑の日には「う」の付く食べ物を食べるとよいと考えられていたため、土用の丑の日に「本日、土用の丑の日」とうなぎ屋に張り紙をしたところ大盛況。うなぎは栄養価も高く、夏バテにもいいということもあり、夏に食べる人が増えて売上げが伸びるようになりました。

このことから、「土用の丑の日はうなぎを食べる日」というイメージが根付いていったと言われています。

うなぎの他に土用の丑の日に食べる食べ物

土用の丑の日はうなぎのほかにも、頭に「う」のつく食べ物「梅干し」「うどん」「瓜」「牛肉(うし)」などを食べるとよい、という習慣もあったそうです。

現在でも一部の地域で残っている風習のようですが、ほかにはどのような食べ物が食べられているのか紹介します。

土用しじみ

しじみは夏と冬の2回旬を迎え、冬は「寒しじみ」、夏は「土用しじみ」として親しまれています。

夏のしじみは産卵期を迎えているので栄養価が非常に高く、夏バテにはピッタリの食材。肝臓の働きを助けることから「土用しじみは腹の薬」とも呼ばれています。

土用餅

土用餅とはあんころ餅のこと。現在でも北陸や関西地方では、土用にあんころ餅を食べる風習が残っています。

小豆は厄除けや魔除けの効果があると昔から信じられており、力持ちの意味合いの持つ餅と一緒に食べて、無病息災を祈願していたそうです。

土用の丑の日は「う」の付く食べ物を!

土用の丑の日は夏の1回だけというイメージがありますが、実は春夏秋冬のそれぞれに土用の期間があり、年によっては土用の丑の日が2回あることも分かりましたね。

季節の変わり目を意味する土用は体調を崩しやすい時期でもあるので、土用の丑の日には、頭に「う」のつく栄養価の高い食べ物を食べて英気を養いましょう。

とくに近年は酷暑となる日が多いので、土用の丑の日にはうなぎを食べて夏バテ予防をしましょう。

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この記事を書いた人
無ければ創作する!自然大好きママライター
TOMO

超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!

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