たった1年で50万円貯める簡単な家計簿のつけ方
- 2023年06月27日更新
今年こそは貯金をしたい。毎年年初に、そんな目標を立てる人も多いのではないでしょうか。
家計簿の役割って?
お金を貯めるなら、家計簿・・と真新しい家計簿を買ってみるものの、続くのはせいぜい数ヵ月。家計簿をつけていてもお金が貯まらない。細かすぎて時間がかかる。結局何のために家計簿をつけているのか分からなくなり、すぐに挫折してしまう。毎年その繰り返しという方は、根本的な家計簿のつけ方が間違っているのかもしれません。
家計簿の役割は
- 家計の現状を把握する
- 家計の改善点を発見する
- 家計を改善する
の3つです。
しかし、一般的な家計簿では、家計の現状を把握することはできても、家計の改善点を発見することが難しいもの。
そこでつけ方をひと工夫した「あきの家計簿」はいかかがでしょうか。
つけるだけで貯まる家計簿
「あきの家計簿」は、家計の改善点を発見する、家計を改善することを主眼においた家計簿です。
1行つけるたびにムダ遣いが浮き上がる仕組みを採用しています。
「あきの家計簿」は「毎月の家計簿」と「年間の家計簿」のふたつの家計簿を1冊のノートで管理します。
毎月の家計簿(記入例)
年間の家計簿(記入例)
毎月の家計簿は、毎月おもに現金でやりくりする支出を記入します。記入はレシートの合計額を1日1行記入するだけ。月の終わりに一番下の合計欄を記入します。
年間の家計簿は、毎月おもに口座引き落としになっている支出を毎月1列だけ記入します。
1年が終わったら右端の合計欄を記入します。
毎月の家計簿の右端には、お財布とおうちに残っているお金の金額を計算する残高欄があります。レシートの合計額を1円単位まで細かく記入することで、残高を正確に記録し続けることができます。計算した残高と、手元にある残高に違いがある場合は、何らかの計算ミスが発生している証拠。
自動販売機、月謝などレシートをもらわずに支払ったものがなかったか?を思い出すきっかけになります。
そこまで細かく家計簿をつけていくのは苦手…という場合は、思い切って残高欄を削除してもOKです。
1円単位までつけるのではなく、3980円なら4000円など、端数を落として書いてもOK。
正確な金額が計算できなくなるので、年間の家計簿の「現金支出」「支出計」も削除し、収支を合わせることもやめてしまいましょう。
計算を合わせることがストレスになって家計簿が続かなくなってしまうよりは、残高を計算しないことで、ざっくりとした家計簿を続けるだけでも充分です。
毎月記入するのは、ノート片面1ページと1列の集計表のみ
一般的な家計簿にくらべて記入する内容がとても少ないことが特徴です。ただし、この形式にしたがって家計簿をつけていけばお金が貯まるというわけではありません。
このような形式に近い家計簿は、他にもあります。
つけるだけで貯まる家計簿にするには、ここに家計簿のつけ方の工夫をする必要があります。
あきの家計簿の工夫は以下の2つです。
(1)費目を工夫すること。
一般的な家計簿では、おなじみの食費、日用品などの費目に加えて、外食費、衣服費、交通費、交際費、医療費、雑費…などたくさんの費目を管理しなくてはなりません。
しかし、あきの家計簿では、費目の基本は、食費、日用品、娯楽費、特別費の4つにまとめます。必要があれば、小遣いや習い事や教育費といった費目を追加してもかまいません。全体で4~8費目程度にすると、ノート片面にスッキリ収まる分量で書き続けられます。
最大の特徴は、「娯楽費」「特別費」という費目があること。
外食費、衣服費、交通費、交際費、医療費、雑費など、他の家計簿では、増えてしまいがちな費目をざっくりと「娯楽費」「特別費」にまとめてしまいます。
費目を少なく管理する事で、書く手間を省き、ラクに続けることができます。
(2)つけ方を工夫すること。
あきの家計簿の最大の特徴は、「娯楽費」「特別費」があることです。
「娯楽費」「特別費」に何を記入するかを工夫します。
例えば、外食は食費ではなく、「娯楽費」。
100円均一ショップで購入した雑貨も日用品ではなく「娯楽費」。
買い替えが必要になったフライパンも「娯楽費」。
自動販売機で買ったジュース代や休憩で利用したカフェ代も「娯楽費」。
子どものものだからと子ども費にいれがちな衣類も、ちょっとしたものなら「娯楽費」、まとめ買いで高額になるなら「特別費」。
このようにして、食費や日用品に余計な支出をいれないようにします。
このようにつけ方を工夫すると、食費、日用品から、余計な支出が外され、本来の食費、日用品の費用が分かるだけでなく、ムダ遣いになりがちな支出がすべて「娯楽費」「特別費」に入るようになります。
今までは、家計簿のすみからすみまで眺めてどこにムダがあるのだろうかと探していたムダ遣いが、「娯楽費」「特別費」を見るだけでパッと分かるようになります。ムダ遣いを探す手間が省けるので、家計簿にかける時間も短縮されます。
月にどれだけのムダ遣いをしているかが分かれば、自然にムダ遣いをおさえようという気持ちが働き、お金が貯まるようになるという仕組みです。
※「娯楽費」は、外食、カフェ、雑貨、雑誌、下着や靴下などのちょっとした衣類、ちょっとしたレジャーなど。比較的少額で、季節やイベントには関連しない支出を集めたものです。
※「特別費」は、冠婚葬祭、旅行、家電、インテリア、季節ごとのまとめ買いやコートなどの高額衣類、予防接種、税金、高額医療費など。比較的高額で、季節やイベントに関連して発生しやすい支出を集めたものです。
ムダ遣いなんかしているつもりはない、贅沢なものなんて買っていないと思っても、外食、カフェ、雑誌、雑貨など、「安いし、これぐらいなら…」とちょっとした支出が積もり積もって、実は年間で50万円以上の支出になっていることも多いものです。
1行つけるたびに、ムダが見える家計簿を利用して、気になる子どもの学費やマイホームのお金を効率よく準備してみてはいかがでしょうか。
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