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「合鍵を玄関周辺に置かないで」【警視庁に取材】この春、都内で一人暮らしする全員が徹底したい「防犯対策」

  • 2024年04月06日公開

こんにちは!ヨムーノライターのたすくです!

もうすぐ春の新生活がスタート。
進学に就職に、新しい環境での毎日にワクワクしている方も多い時期ですよね。
しかし、その反面「新生活に色々不安が......」という方も多いでしょう。特に都内では、日々色々な事件や犯罪被害のニュースも多いので”新生活の不安”を感じる方は少なくありません。

そこで今回は、警視庁の生活安全総務課をはじめ、各所に取材をして「この春から、都内で一人暮らしをスタートさせる若者が注意すべき防犯対策」について確認しました!

実際に困った際にどこに相談すればいいかもご紹介しますので、新生活を始めるご本人はもちろん、お子さんが春からひとり暮らしをされる親御さんもぜひチェックしてください!

新生活の不安解消!「一人暮らしの防犯対策」

筆者も経験があるので分かりますが、都内での一人暮らしは楽しみがある反面で色々不安も多いですよね。
そんな不安を解消するため、「一人暮らしの若者が被害に遭いやすい犯罪被害」「その対策と困ったときの相談先」を警視庁に取材・質問してきました。

今回取材したのは【警視庁】

警視庁とは、東京都を管轄する警察組織です。

東京都公安委員会の管理の元で、警視総監と副総監をおき、9つの部と警察学校、2つの対策本部と10の方面本部に102か所の警察署で構成されています。

画像出典:警視庁 警視庁本部見学「来て・見て・発見!」警視庁

出典:警視庁 警視庁なんでも図鑑

新生活・一人暮らしへの不安と防犯対策とは

警視庁:
都内で一人暮らしによる新生活を始める若者世代が被害に遭いやすい犯罪・事件には、次のようなものがあります。

  • 悪徳商法
  • 侵入窃盗
  • 闇バイトによる犯罪への加担
  • 性犯罪被害

特に新生活が始まったばかりの春先は、生活に慣れない若者を狙った上記のような犯罪被害に注意が必要です。

これらについて、順番に詳しく解説します。

注意しよう①「悪徳商法」

社会経験の乏しい新社会人や新大学生をはじめとする若者世代は、SNSや友人からの勧誘を契機にして、暗号資産投資やFX取引などの儲け話などを謳った悪質商法の被害に遭う可能性があります。

■「悪徳商法」の特徴は?

友人や先輩、またはSNSで知り合った人物から、次のような話を持ち掛けられたら要注意。
絶対にすぐに契約しないでください。

【有名人やマスコミを利用した信用付け】
(例)「ウチの社長はマスコミでも取り上げられてるし、お笑い芸人とか呼んだ飲み会もあるよ、それに配当は現金手渡しだから大丈夫だよ」

【法律違反のいいわけ※もちろんウソ】
(例)海外の投資会社だから日本の法律は適用されないから大丈夫だよ」

【不労所得のすすめ】
(例)「働かないで収入を得る方法がある、労働から解放されて自由に生きようよ」
※高級腕時計や外車を見せつけるほか、豪華なタワマンや豪邸などで話をされることも

■「悪徳商法」の対策は?

悪徳商法や投資詐欺から身を守るためには、次のことに注意しましょう。

  • 「うまい話」なんて存在しないことを前提にする
  • 投資の実態や仕組みが分からないものは契約しない
  • 暗号資産やFXなどの投資話は特に注意する
  • 勧誘者や業者が金融商品取引業の登録を受けているか確認する(金融庁のサイトで簡単に確認できます。「金融庁 登録」で検索)
  • 親族や親友からの紹介でも、少しでも怪しいと感じたらはっきり断る

■「悪徳商法」で困ったら

悪徳商法や投資詐欺で悩んだら、一人で悩まずすぐに下記に相談しましょう。

▷最寄りの警察署
▷警視庁総合相談センター:「#9110」または「03-3501-0110」(※相談内容に応じて相談窓口等をご案内します)
▷消費者ホットライン:「電話/188」

注意しよう②「侵入窃盗」

一人暮らしを始めたばかりだと、ついちょっとした外出で鍵を開けっぱなしにしてしまったり、締め忘れたまま出てしまったりしてしまいます。

■「侵入窃盗」の特徴は?

令和5年の都内の侵入窃盗のうち、住宅を狙った「空き巣」「忍び込み」「居空き」の手口が約4割を占めます。

さらに、住宅を狙った窃盗のうち、侵入手段の約半数が無施錠状態の玄関や窓となっています。

■「侵入窃盗」の対策は?

侵入窃盗を防ぐために、次の対策を徹底するようにしましょう。

【戸締りは確実に行う】

  • ゴミ出しや近所への買い物などの短時間の外出でも、必ず施錠する
  • 2階の部屋や浴室、トイレの鍵なども確実に施錠する

【合鍵を玄関周辺に置かない】

  • 玄関の鍵は必ず持ち歩くようにする
  • 合鍵を屋外(郵便受けや植木鉢の下など)には絶対に置かない

【旅行中の写真は撮影当日にSNSにアップしない】

  • 行動が把握されて留守宅に侵入され被害に遭うケースがあるので、旅行中の写真投稿には気を付ける

■「侵入窃盗」で困ったら

万が一侵入被害に遭ってしまった時は、ためらわずすぐに110番してください。

注意しよう③「闇バイトによる犯罪への加担」

SNSやネット上で「短時間で高収入が得られる」など、甘い言葉でアルバイトを募集していることがあります。

条件の良さに魅力を感じることもあるかもしれませんが、それらがいわゆる「闇バイト」でないか注意した方がいいでしょう。

■「闇バイト」の特徴は?

応募してしまうと、詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯など、犯罪組織の末端として利用され、意図せず犯罪者になってしまいます。

やめたいと思っても、応募の時の身分証から「家まで行く」「家族に危害を加える」などと脅され、逮捕されるまで辞めることができません。

■「闇バイト」の対策は?

意図せず「闇バイト」で犯罪に加担してしまわないために、次のことを注意しましょう。

【甘い募集文言におどらされない】
ラクして短時間で大金を稼げるバイトなど絶対にない、ということを認識しましょう。
「高額」「即日現金」「高額即金」「副業」「ハンドキャリー」「書類を受け取るだけ」「行動確認・現地調査」などの表記には特に注意です。

【連絡用アプリのインストールは要注意】
アルバイトの申し込み時に、秘匿性の高い連絡アプリのインストールを求められる場合は闇バイトの可能性が高く、要注意です。

■「闇バイト」関連で困ったら

少しでも怪しいと思ったら、警察に相談してください。
最寄の警察署の生活安全相談係に行くほか、下記電話でも相談することが可能です。

▷警視庁総合相談センター:「#9110」または「03-3501-0110」※相談内容に応じて相談窓口等をご案内します

注意しよう④「性犯罪被害」

痴漢をはじめとする性犯罪は、個人の尊厳を踏みにじる重大な犯罪行為であり、決して許されるものではありません。

一人暮らしをはじめてスタートする場合など特に注意しましょう。

■「性犯罪被害」の特徴は?

性犯罪被害は、室内のほかエレベーター内や路上など様々な場所で発生しています。
身を守るために、普段から防犯対策を心がけておく必要があります。

■「性犯罪被害」の対策は?

次の防犯対策を常日頃から心がけましょう。

【室内】

  • 玄関ドアや窓などは、防犯性の高い鍵やツーロックにして簡単に侵入されないようにする
  • オートロックマンションでも、玄関ドアは必ず施錠する
  • 高層階の部屋でも、就寝時は必ず窓に施錠する
  • 窓を開けるときは、ベランダや庭に人がいないか確認してから開ける

【玄関まわり】

  • 玄関付近は整理整頓し、死角を作らないようにする
  • 帰宅時は玄関の鍵を開ける前に周囲を見回し、後ろから押し入られることを防止する
  • 帰宅時に家内に入ったらすぐに鍵とドアガードをかける
  • 外出時はドアを開ける前にドアホンやドアスコープで周囲を確認する
  • 宅配便などが来たら、必ず相手を確認しドアガードをかけたまま荷物の送り主を確認する

【エレベーター内】

  • エレベーターに乗る前に、周囲に人がいないか確認する
  • 非常ベルや各階のボタンがすぐ押せる位置に立つ
  • 壁を背にしてエレベーター内が見渡せるようにする
  • 知らない人と2人だけになってしまった場合は、直近の階で降りられるようにする

【路上】

  • 夜間はできるだけ明るく人通りの多い道を利用する
  • 防犯ブザーや携帯電話・スマホをいつでも利用できるようにする
  • 自宅までの帰宅途中は時々振り返るなどして周囲に注意を払う

■万が一、性犯罪等に巻き込まれたら

犯人が現場や近くにいるなど緊急を要するときは、ためらわず110番通報してください。
大声を出して周囲の人に助けを求めるほか、防犯ブザーなどを使用しましょう。

また、犯人と間合いを取り逃走を試みるほか、犯人が逃げていく場合は顔や服装の特徴を覚えておき、逃走方面も確認してください。

相談したいときは最寄の警察署の生活安全相談係に行くほか、下記電話でも相談することが可能です。

▷警視庁総合相談センター:「#9110」または「03-3501-0110」※相談内容に応じて相談窓口等をご案内します
▷電話による少年相談(20歳未満):「03-3580-4970」※24時間
▷犯罪被害者ホットライン:「03-3597-7830」

春からの新生活・一人暮らしはしっかり防犯対策して不安をなくそう!

今回の記事では、「この春から、都内で一人暮らしをスタートさせる若者が注意すべき防犯対策」について警視庁にお話を伺い、ご紹介しました!

新生活で一人暮らしを始めるご本人はもちろん、子どもの一人暮らしに不安を感じている親御さんたちの参考になれば嬉しいです。

警視庁や警察官は私たち全ての市民の味方なので、困ったときはすぐに頼るようにしたいですね。

この記事を書いた人
Webライター
たすく

会社員とWebライターを両立させる「たすく」です。ヨムーノでは、毎日の中で見つけた「生活を楽しむネタ」を皆さんと共有できたら嬉しいと思ってます(^^)/仕事は常に”楽しみながら面白く”を心がけています。どこまででも取材に行くフットワークの軽さが自慢です。お仕事依頼のメール募集中です!tasukusan1984@yahoo.co.jp

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