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え、玄関の扉ってDIYできるの!?初心者が「取り付け」から「色塗り」まで!体験レポ【千葉県長柄町】

  • 2023年04月28日公開

こんにちは!くふうLive!ライターで「ヨムーノDIY女子部」副部長をつとめる“はーちゃん”こと海老原葉月です!

私たち「ヨムーノDIY女子部」は、千葉県の中央に位置する長柄町(ながらまち)で、木を伐るところからログハウスをセルフビルドする「女子が森でゼロから家づくりプロジェクト」に取り組んでいます!

現在は内装作業を頑張っています。ようやくようやく"大工"じゃなく"DIY"っぽい作業が増えましたよ♪

さて、今回は玄関扉の塗装作業に挑戦!「玄関に色を塗るなんてハードル高そう…」と思っていたのですが、プロのアドバイスもあって、DIY初心者でも簡単かつ安心して挑戦できました。

1,700種の色からチョイス!おうちの顔、玄関に選んだ色は…

今回私たちが使った塗料は、ブライトン株式会社からご提供いただいた【KELLY-MOORE PAINTS(ケリーモアペイント)】という商品。

1,700種もある色の中から選ぶべく、調色を行うブライトン社の「カラーステーション(千葉県船橋市)」へ伺いました♪

▲ケリーモアペイントのディスプレイパネル

ケリーモアペイントはアメリカで多くの人に愛用される人気の塗料。かなりの色数を揃えており、新たな色を開発して名前を決める際はスタッフから公募して決めているそう。アメリカならではの【ピンクカップケーキ】や【フェアリープリンセス】など、ユーモアたっぷりの名前がついた色がたくさんありました。

▲目移りしてしまうほど種類があるカラーチャート

膨大な種類の中から選んだのは【タイガーキャット】という名前のカラー。

そのキャッチーなネーミングに惹かれました♡というのも、ヨムーノDIY女子部は寅年生まれが多いんです(笑)。


かぼちゃのスープのような、こっくりと濃厚な色味も決め手のひとつでした。現在建築中の家は、竹林に囲まれていて、太陽の向きによっては薄暗い雰囲気に。また、屋根は濃いブルー、柱は焦げ茶と、シックな色味を選びがちでした。

他のメンバーとも「玄関は家の顔」だし、遠くから見ても目立つ、明るい色にしようと話していたため、まさにタイガーキャットは運命の色だと感じました!

色のツヤの度合いでも、見え方が変わって面白いですよ〜♪ちなみに、ツヤがあるほうが傷が目立たないので、頻繁に触れる場所はツヤのあるものを、触れることのない天井などはマットなもの選ぶといいと、アドバイスをいただきました。

塗る場所に似た環境で、色をチェック

今回は特別に、調色も体験させていただきました!

▲色のレシピが入った調色機

ホームセンターで見かける塗料は、すでに色が調合されて販売されていますよね。ケリーモアペイントは、調色機と呼ばれる”色を作るレシピ”が記憶された装置(カラーディスペンサー)を使って、オーダーを受けてから塗料を作るのが特徴。

色のレシピや、色味の記録が調色機に保存されるので、あとから追加注文をする場合も、色違いが起こらないそうです。

▲洗濯機のような大きな機械で塗料を攪拌中

調色した塗料がこちら!ん〜、ますますかぼちゃのスープに見える(笑)!

塗る場所と似た環境で色をチェックするのも色選びのポイント!今回は玄関の内側、外側の両方に同じ色を塗るので、外での色の見え方もチェックしてみました。

▲室内で見るとより濃く見える

▲屋外だと白っぽく見える

室内で見るのと、自然光の下で見るのとでは、色合いが絶妙に変化するんですよね。

今回のタイガーキャットは、屋外で見るほうが白っぽく、よりまろやかな色に見えました。「イメージと違った」とがっかりしてしまわぬよう、要チェックです。

いざ!扉の塗りに挑戦!

さて、肝心の玄関扉をご紹介します。

私たちが塗る扉は、ハウディー株式会社さんにご提供いただいた【Distinction ディスティンクション「D39G-30」強化ファイバーグラス外部ドア】。昨年の夏に取り付けました。

▲蝶番をつけ間違えて苦労したのも、良い思い出です(笑)。

表面はガラスを繊維状に加工した強化ファイバーグラスで作られていて、耐久性、断熱性に優れているのだそう。色や片開き、両開きなどを選択でき、自分スタイルのドアが叶えられるんです。

私たちの選んだ扉は6つのガラス窓がついたデザイン。ディスティンクションには、ガラス自体にデザインが施されているものもあります。

北米やイギリスでは、玄関ドアは木製が定番でしたが、現在はメンテナンスしやすく耐候性があり断熱性能も高いファイバーグラス製が定番となっているのだそう。

エンボス加工という、絵柄などを型押しする加工で木目柄を掘っているから、塗料を塗ってものっぺりとした印象にならず、本物の木目のような柄が表現できるそうです。どんな仕上がりになるか、楽しみにしていてくださいね♪

「養生」は家にあるものでOK

作業当日は、ブライトン株式会社の山本桂三さんにお越しいただき、DIYする際のポイントや注意点を教えてもらいました。

塗る作業を始める前に、まずは養生をします。養生シートとマスキングテープが一体となった養生資材”マスカー”を敷き、その上にタオルや新聞紙などの塗料が染み込む素材のものを敷くと、足元が滑りにくく、作業しやすくなります。

家でのDIYの場合は、ゴミ袋や使わなくなったバスタオルなどで代用できます。汚れてもそのまま捨てられるものだと、作業後の手間が省けて楽ですね。

次に、扉についたホコリを刷毛などで払ってから、窓まわりと取っ手、蝶番などをマスキングテープで養生します。

金具部分は、余分にマスキングテープを貼ってから、最後にカッターで周りを切り取るとぴったり貼り付けられました。爪で押し付けながらしっかり貼ると、スキマから塗料が入り込むのを防げます。

刷毛とローラーの二刀流

塗るのに使った道具は、刷毛、ローラー、パレット(またはバケツなどの容器)の3つ。

この玄関ドアのようにケーシング(枠の装飾)がある場合は、細かいところは刷毛で、広い面はスポンジタイプのローラーで塗るとキレイに仕上がるそう。ということで、細かいところは私が刷毛で、広い面は部員のヤギコちゃんがローラーでと、2人で分担しながら塗ることにしました。

塗る際の注意点は、道具をペンキ缶にそのまま入れて使わないこと!

「ケリーモアペイントの場合、防腐剤が入っていない環境に優しい塗料だから、ペンキ缶のまま直に使うと塗料が腐ってしまいます。使う分は必ずパレットなど別の容器に移してから作業してくださいね」と、山本さんからアドバイスをもらいました。家でやる場合は、使わなくなった保存容器などでも良さそうですね。

”塗り”は「気にしすぎない」のがコツ

大きな塗り絵をしているようで、楽しく塗っていたのもつかの間…。

細かい色ムラが気になる…!いかにも”塗った”あとが目立ちます。思わずいじりたくなるのですが、「気にしすぎていじり過ぎるのはダメ!乾くとそんなに気にならないことも。重ね塗りをするとキレイになるから、我慢!」と山本さん。

うぅ…まさかDIYでこんな忍耐力を試されるとは。ここは山本さんを信じて、見て見ぬ振りをしながら作業を進めました。

一度目は塗り終わった時点でこんなにも色ムラが目立っていますが、しっかりと乾かしてから二度目を塗ると…

▲一度塗り終了時。私たちの表情から不安そうなのがよくわかります(笑)

▲山本さんの言う通り、こんなにキレイになりました〜!

世界にひとつしかない玄関の完成です。塗装初心者とは思えない仕上がりに、塗っていた私たち自身もびっくり!

▲左:塗る前/右:塗ったあと

▲クラシカルな黒の取っ手が引き立つイエロー。色のコーディネートとしても素敵な仕上がりになりました。

想像以上に簡単だった「玄関のDIY」

作業前は「DIY初心者の私たちに、本当に玄関をDIYできるの?」と不安でしたが、想像以上に簡単に、素敵な玄関が完成しました!

もちろん、塗装のプロが見れば粗がわかるのかもしれません。細かい塗り残しもよくみたらあるかもしれないけれど、「塗り残しも可愛さ!DIYの醍醐味だよ」と山本さん。神様のような優しい言葉をかけてくれました(笑)。 自分たちで作ったり塗ったりすると、愛着も湧きます。

色に飽きたり、汚れが目立ってきたら、気軽に塗り替えてみるのもおすすめ。日本よりDIY文化が浸透しているアメリカなどでは、頻繁に色を塗り替えて楽しんでいる人も多いのだそうです。子どもと一緒に塗っても楽しそうですよね!

まだまだ続く家作り!今後も是非楽しみにしていてくださいね♪

撮影協力/ハウディー株式会社、ブライトン株式会社

この記事を書いた人
暮らし整えアドバイザー
海老原葉月

整理収納アドバイザー1級/親・子の片付けインストラクター1級。『仕組みを整える節約術』をキーワードに、 元汚部屋の住人&浪費家ならではの、簡単な工夫で続けられる情報をお届けします。夫、小2、年長男子の4人家族。

カインズ 収納 節約 整理収納アドバイザー

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